目的に合わせた食事

哺乳期~離乳期の子猫に対して気をつける事はありますか。

 出生直後は必ず母乳を飲ませるようにします。出産直後から、出産後2日くらいまでの間に、母猫から出る母乳を特に初乳と呼びます。初乳の中には、病気に対する抗体が含まれているので、必ず飲ませるようにしなければいけません。初乳を飲めなかった子猫は、体内に抗体を取り込む事が出来ないので、病気に罹りやすくなってしまいます。初乳は全ての子猫が均等に飲めるように、配慮してあげて下さい。これは、初乳が終わった後の哺乳期も同様です。初乳で得た抗体は、約2ヶ月間体内で効力を発揮します。したがって、ワクチンは初乳の抗体が切れる2ヵ月頃を目安にうつと良いでしょう。
 哺乳期の子猫は、自分で排泄する事が出来ません。母乳を飲ませていれば、母猫が排泄の世話をしてくれるので、母猫に世話をさせるようにします。母猫がいない場合や、育子放棄をした場合は、飼い主が代わりに哺乳と排泄をさせてあげなくてはいけません。人工哺乳は、猫用のミルクを使用し、商品に記載されている給与量を満たすように、1日7~8回与えます。生後2週目以降は1日5~6回与えれば良いでしょう。排泄の世話は、食後に行なうと良いでしょう。食後は、腸の運動が活発になるので、便が出やすくなります。陰部を柔らかいガーゼなどで、軽く叩くように刺激すると尿が出ます。肛門も同様に刺激をして排便させます。また、固めのガーゼなどを使うと陰部や肛門がただれてしまうので注意して下さい。ただれが見えるような場合は、すぐに使用を中止し動物病院でご相談下さい。
 また、母親がいない場合でも兄弟がいれば良いのですが、1匹だけの場合は体温の低下を起こす事があります。そのような場合は、ペットボトルなどにお湯を入れて蓋をし、タオルに包んで湯たんぽがわりにしてあげると良いでしょう。ペットヒーターなどでも良いですが、保温をする場合には必ず暖かいところと冷たい所の2箇所を作るようにして下さい。全面を暖かくしてしまうと、暑くなった場合に逃げ場を失い、脱水症状を起こしてしまう可能性があるからです。
 生後20日を過ぎてくると、乳歯が生え始めます。この頃から、ミルクと併用して徐々に離乳食を食べさせていくようにします。乳歯が生え始めると、哺乳期の乳首をかみ切って飲みこんでしまう事があるので、ミルクもお皿から飲ませるようにします。
 30日を過ぎれば、離乳食だけでも大丈夫です。母猫から母乳が出ている場合は、1.「昼間は離乳食をあたえ夜間は母猫と一緒にして母乳を飲ませる」方法か、2.授乳させる時間を日に何回か決めて子猫を母猫と一緒にさせる」方法をとると良いでしょう。生後50日までに完全に離乳させるようにします。