生まれたての子ネコには歯が生えてきません。乳歯が生え始めるのは生後15~20日頃からで、生えそろうのは生後1ヶ月ほどです。乳歯の数は合計で26本です。
また、3ヶ月頃から乳歯が抜け始め、6ヶ月ころまでに永久歯が生えそろいます。永久歯の数は合計で30本です。ネコの頭は丸くて小さいため、永久歯の数は犬のそれよりも少ないです。しかし、噛む力が強く、口が大きく開き、とがった臼歯(奥歯)と鋭い犬歯(牙)があるため、ものを食べたり獲物をしとめたりすることには困りません。
永久歯が生えても乳歯が抜けずに、歯が2列存在してしまう場合があります。この場合は獣医さんに抜歯をしてもらう必要があります。歯の間に汚れがつきやすく、歯周病に罹患するリスクが高まってしまうからです。
歯の表面はエナメル質という硬い物質で覆われています。エナメル質は体のなかでもっとも硬い物質です。エナメル質には神経も血管も通っていません。一度壊れたエナメル質は再生することはありません。エナメル質の内側には象牙質とよばれる物質があります。象牙質には神経や血管が通っています。象牙質は軟らかく、再生可能な物質です。
人間の口の中は弱酸性ですが、ネコの口の中はアルカリ性です。その結果、人間は虫歯になりやすいのですが、ネコは歯石が付きやすくなっています。若いネコはともかく、ある程度年をとったネコは臼歯(奥歯)に岩のような歯石をくっつけてしまっていることも珍しくありません。歯石の蓄積は歯周病に発展します。歯周病になってしまうと歯茎が赤くはれ上がり、ご飯が思うように食べられなくなってしまいます。また、口臭も強くなります。歯周病は口の中だけでなく、全身にも良くない影響をもたらします。このような事態にならないためには、日ごろのデンタルケアが大切です(デンタルケアについては猫のQ&A→しつけ・くらし→手入れを参照下さい)。
健康な歯は長生きの秘訣です。しっかりケアして守ってあげましょう。
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