_W9Z0081.JPG

 

最近、年齢別のフードが増えていると思いませんか?ミルク、離乳期用、子犬用、成犬用、高齢犬用など・・・最近では介護食まで出始めています。

 

では、なぜこんなにも年齢別フードが増えているのでしょうか。

実は、これには理由があるのです。

 

動物の栄養学の研究が進むにつれて、子供の時期、大人の時期というような成長段階(ライフステージ)によって、動物の必要とする栄養素の割合が異なってくるということがより明確になってきたのです。

 

たとえば、子犬の時期は体を作るためにたくさんの栄養を必要としますが、一度に食べられる量は少ない。そのため、少しの食事でもたくさん栄養がとれるような高エネルギー、高栄養素の食事をとることが大切です。成犬は作られた体を維持するために栄養を必要としますが、これ以上成長しません。そのため、成犬は子犬ほど栄養を必要としないのです。また、7~8歳となって高齢期に入った犬は活発さが落ちてきます。さらに高齢になると、食欲がおちたり、体の機能が低下して消化能力がおちたりします。高齢期の食事には以上のような配慮が必要となります。

 

さまざまな成長段階の特徴を説明しましたが、ひとつ注意が必要です。

 

実は「高齢犬用」という表示にはペットフード協会が定めるような明確な規定はなく、成犬用として扱われます。したがって、高齢犬用フードの成分は各社の責任で決定されている状況です。当社では7~8歳以上の高齢犬用には運動不足に配慮して低カロリーなもの、10~11歳以上の高齢犬用にはさまざまな体内機能の低下に配慮して成分調整を行っています。

 

このように、一生のうちで必要な栄養パターンが異なってくるということが、現在の動物栄養学の考え方なのです。

 

皆様も、犬に適した食事を選んであげましょう。

市販のペットフードには、製品の形状や与える目的によってさまざまな種類があります。

目的別の分類

総合栄養食 犬や猫が必要としている栄養素をすべて含んだフードで、新鮮な水と一緒に与えるだけで健康を維持することができるように、栄養バランスが調整されています。 
間食(「おやつ」
または「スナック」)
ペットとのコミュニケーションを取るための手段やごほうびとして、限られた量を与えることを目的としたもので、ジャーキータイプのスナックや魚肉ソーセージなどの練り加工品、ササミ乾燥品、砂肝、乾燥野菜、豚ミミ、蹄(ヒヅメ) などの素材ベース品、ローハイドガムや骨型・歯ブラシ形スナックなどのガム、ビスケットやクッキーなどの菓子類など、様々なものがあります。ペットが欲しがるままに与えていると、栄養が偏ったり、カロリーが過多になって肥満にもつながりますので注意が必要です。1 日あたりに必要なカロリーの20%以内に抑えることが大切です。
その他の目的食 嗜好増進などの目的で与える「副食・おかずタイプ」、特定の栄養成分の調節やカロリーの補給などを目的として与える「栄養補完食」、栄養成分の量や比率などを調節することで、特定の疾病などに対して、いわゆる食事療法として与えることを目的とした「療法食」などがあります。なお、それらはかかりつけの獣医師の指導のもとで与えるべきです。

ペットフードのタイプ別の分類
ドライタイプ 水分含量が10%程度、またはそれ以下のフードです。重量あたりの栄養価が高いこと、長期保存に適しているなどの利点があります。また、カリカリしているため、歯垢がつきにくくなったり、口臭を抑えることが期待できます。 
ウエットタイプ 水分含量が75%程度のフードで、缶詰、アルミトレイ、レトルトパウチ等の加熱殺菌用の容器に詰められています。風味が良く、食べやすいことから、犬や猫が好む傾向があります。開封しなければ長期間保存できますが、開封後は品質の変化が早いので、注意が必要です。
セミモイストタイプ
ソフトドライタイプ
セミモイストタイプは水分含量が25 ~ 35%程度、ソフトドライタイプは水分が10 ~ 30%程度のフードです。

ライフステージ別の区分
犬や猫では、成長段階によって、必要とするエネルギーの量が違います。このため、市販のペットフードの多くは、ライフステージに合わせた栄養設計がされています。各ライフステージに合わせて食餌の管理をしましょう。
哺乳期 生まれてから30日程度までの期間をいいます。この時期は母乳で成長します。市販のミルクを利用する場合には、犬には犬用、猫には猫用のミルクを与えます。
離乳期 生後約20 日から60 日くらいまでの期間をいいます。犬用や猫用の離乳期用フードも販売されていますが、これらが手に入らない場合には、子犬用(成長期犬用) や子猫用(成長期猫用) フードをお湯やミルクでふやかして与えることも可能です。
成長期 小型犬では生後約50 日から10 ヶ月程度、中型犬では生後約50 日から1年程度、大型犬では生後約50 日から1年半程度、超大型犬では生後約50 日から2年程度、猫では生後約50 日から1年程度の期間をいいます。
市販製品では、子犬用(成長期犬用)、または、子猫用(成長期猫用) のフードがあります。
成犬、成猫期 成長期以降の7年間程度の時期をいいます。市販製品では、成犬用、または、成猫用のフードがあります。
高齢犬、高齢猫期 約7歳から8歳以降の時期をいいます。(老化のスピードには個体差があるため、すべての犬や猫がこの時期から高齢犬、高齢猫というわけではありません。) 市販製品では、シニア用のフードがあります。

フードの切り替え方
ある年齢になったからといって、急にその年齢用のフードに切替えるのはあまり良いことではありません。(食べなれていないフードに急に切替えると、吐いてしまったり、下痢をすることもあります。)
状態を見ながら、1 週間くらいかけて新しいフードの割合を徐々に増やしましょう。