市販のペットフードには、製品の形状や与える目的によってさまざまな種類があります。

目的別の分類

総合栄養食 犬や猫が必要としている栄養素をすべて含んだフードで、新鮮な水と一緒に与えるだけで健康を維持することができるように、栄養バランスが調整されています。 
間食(「おやつ」
または「スナック」)
ペットとのコミュニケーションを取るための手段やごほうびとして、限られた量を与えることを目的としたもので、ジャーキータイプのスナックや魚肉ソーセージなどの練り加工品、ササミ乾燥品、砂肝、乾燥野菜、豚ミミ、蹄(ヒヅメ) などの素材ベース品、ローハイドガムや骨型・歯ブラシ形スナックなどのガム、ビスケットやクッキーなどの菓子類など、様々なものがあります。ペットが欲しがるままに与えていると、栄養が偏ったり、カロリーが過多になって肥満にもつながりますので注意が必要です。1 日あたりに必要なカロリーの20%以内に抑えることが大切です。
その他の目的食 嗜好増進などの目的で与える「副食・おかずタイプ」、特定の栄養成分の調節やカロリーの補給などを目的として与える「栄養補完食」、栄養成分の量や比率などを調節することで、特定の疾病などに対して、いわゆる食事療法として与えることを目的とした「療法食」などがあります。なお、それらはかかりつけの獣医師の指導のもとで与えるべきです。

ペットフードのタイプ別の分類
ドライタイプ 水分含量が10%程度、またはそれ以下のフードです。重量あたりの栄養価が高いこと、長期保存に適しているなどの利点があります。また、カリカリしているため、歯垢がつきにくくなったり、口臭を抑えることが期待できます。 
ウエットタイプ 水分含量が75%程度のフードで、缶詰、アルミトレイ、レトルトパウチ等の加熱殺菌用の容器に詰められています。風味が良く、食べやすいことから、犬や猫が好む傾向があります。開封しなければ長期間保存できますが、開封後は品質の変化が早いので、注意が必要です。
セミモイストタイプ
ソフトドライタイプ
セミモイストタイプは水分含量が25 ~ 35%程度、ソフトドライタイプは水分が10 ~ 30%程度のフードです。

ライフステージ別の区分
犬や猫では、成長段階によって、必要とするエネルギーの量が違います。このため、市販のペットフードの多くは、ライフステージに合わせた栄養設計がされています。各ライフステージに合わせて食餌の管理をしましょう。
哺乳期 生まれてから30日程度までの期間をいいます。この時期は母乳で成長します。市販のミルクを利用する場合には、犬には犬用、猫には猫用のミルクを与えます。
離乳期 生後約20 日から60 日くらいまでの期間をいいます。犬用や猫用の離乳期用フードも販売されていますが、これらが手に入らない場合には、子犬用(成長期犬用) や子猫用(成長期猫用) フードをお湯やミルクでふやかして与えることも可能です。
成長期 小型犬では生後約50 日から10 ヶ月程度、中型犬では生後約50 日から1年程度、大型犬では生後約50 日から1年半程度、超大型犬では生後約50 日から2年程度、猫では生後約50 日から1年程度の期間をいいます。
市販製品では、子犬用(成長期犬用)、または、子猫用(成長期猫用) のフードがあります。
成犬、成猫期 成長期以降の7年間程度の時期をいいます。市販製品では、成犬用、または、成猫用のフードがあります。
高齢犬、高齢猫期 約7歳から8歳以降の時期をいいます。(老化のスピードには個体差があるため、すべての犬や猫がこの時期から高齢犬、高齢猫というわけではありません。) 市販製品では、シニア用のフードがあります。

フードの切り替え方
ある年齢になったからといって、急にその年齢用のフードに切替えるのはあまり良いことではありません。(食べなれていないフードに急に切替えると、吐いてしまったり、下痢をすることもあります。)
状態を見ながら、1 週間くらいかけて新しいフードの割合を徐々に増やしましょう。