飼い主が気になる臭いのもとに口臭、体臭、便臭、尿臭があげられます。

 
 口臭は歯周病が原因の1つとしてあげられます。歯周病とは、歯垢に含まれる細菌が口の中の組織を破壊して、歯が抜けたりする病気です。口内の傷から細菌や毒素が全身に回ると命に関わることもありますので、注意が必要です。歯石の沈着や口の中の炎症がひどければ、動物病院での治療が必要となります。予防として歯磨きをおこなうと効果的ですが、高齢の猫の場合は慢性腎不全が口臭の原因となることもありますので、注意が必要です。

 
 体臭は皮膚にある皮脂腺とアポクリン汗腺の分泌物が微生物に分解されることにより発生します。猫はグルーミングを行うので、犬よりも体臭は軽いと思われますが、皮膚病やグルーミングができない時は体臭がきつくなりますので、その時は皮膚病の治療やシャンプーで体を洗ってあげればいいでしょう。

 
 便臭は腸内細菌の悪玉菌により産生されます。腸内細菌には善玉菌(乳酸菌などの体に良い働きをする細菌)、悪玉菌(有害物質を作り体に悪い働きをする細菌)、日和見菌(状況によって善玉菌や悪玉菌になる細菌)がいます。善玉菌を増やし悪玉菌を減らすことが便臭の軽減につながります。消臭作用のあるトイレの砂を使用し、トイレの掃除を頻繁に行うことも室内の便臭対策には効果的です。

 
 尿臭は猫独特のにおいがするので気になる方が多い様です。タンパク質の消化によって生じたアンモニアが尿臭の原因となりますが、マーキングやフェロモンなどに使われる物質も原因となります。尿そのもののにおいを抑えるのは困難ですが、消臭作用のあるトイレの砂を使用すること、トイレの掃除を頻繁に行うことが室内臭気対策に効果的です。

●日頃から犬や猫の体調をよく観察することが大事です。

犬や猫は、体調が悪いときでも、言葉であなたに伝えることができません。でも、日常の行動をよく観察しておくことで、病気の前兆を知ることが出来ますし、早目に獣医師に診てもらうことで、病状の悪化を防ぐことができます。また、かかりつけの獣医師の電話番号をメモしておくと安心です。

犬で注意する点は…
□ 食欲がない 
(正常な犬でもフードを1~2日間食べない個体もいますが、積極的に食べない場合には病気の前兆と考えて良いでしょう。)
□ 毛にツヤがない、ゴワゴワしている
□ 糞の中に粘液や血が混じっている
□ いつもより糞が臭い
□ おしっこに血が混じっている
□ 数日間にわたって嘔吐をくりかえす
□ お腹が膨れていて、触ると痛がる
□ 咳がひどい
□ 鼻汁や涙を流す
□ 熱がある(犬の正常体温は38.0 ~ 39.0℃です)
□ 周りの状況に無関心になった
□ 暗がりに隠れて出てこない