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去勢・避妊手術について教えて!

neko_a_05.jpgオスの生殖器(精巣)を取り除く去勢手術、メスの生殖器(卵巣、子宮)を取り除く避妊手術は、交配予定のない猫に推奨されることが一般的になっています。
猫は生後6ヶ月ほどで初めての発情がみられます。発情期に関わる問題行動や生殖器の病気を予防することができます。手術について事前にしっかりと学んで、かかりつけの獣医さんと相談しながら決めましょう。

なぜ手術をすすめるの?

●望まれない妊娠を防ぐことができる。

少し目を放した隙に...、あるいは外に逃げ出してしまった時に...など、飼い主さんが予期せぬ交配も考えられます。
猫は一度に数匹の子猫を出産するので、全ての猫の世話をするのは時間的にも経済的にもとても大変なことです。それが難しい場合は、責任を持って里親を探さなくてはなりません。飼育できなくなって、捨てたり保健所に連れて行き殺処分とされるような事態は未然に防ぐ責任があります。

●生殖器に関する病気を防ぐことができる。

オスの場合は精巣腫瘍など、メスの場合は子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、卵巣腫瘍などの病気が予防できます。
乳腺腫瘍に関しては、生後6ヶ月未満までに手術を行うことで発生率が低くなります。
高齢猫や肥満猫では麻酔・手術のリスクも高くなるので、若いうちに行うことを勧めることもあります。

●発情に関わる行動を防ぐことができる。

相手を求めて外に出て徘徊したいという欲求など発情期に伴う行動は、それが実現できない場合ストレスの原因となります。メスの場合、発情期に元気や食欲が落ちるなど、身体へのストレスもかかります。手術をすることで、これらのストレスから解放してあげることができます。また、オス特有の攻撃性や縄張り意識を緩和することができるので、マーキングのような行動の抑制にも効果が期待できます。(個体差があります。)

どんなことに注意が必要なの?

●全身麻酔が必要である。

血液検査などの術前検査によって、手術が可能かどうか調べる必要があります。去勢・避妊手術は簡単な手術と思われがちですが、人間と同じようにどのような手術においても100%の安全を保証することはできません。
また、麻酔中の誤嚥を防ぐ為に手術前日には絶食の必要がありますし、手術後は傷口を舐めたりしないようにエリザベスカラーの装着が必要ですので、手術前後は特に家族の目が届くかどうかも大切です。

●代謝が落ちて、太りやすくなる。

去勢・避妊手術を受けた猫はホルモンの影響で基礎代謝量が低下するため、手術前と同じ量を食べていても太る傾向にあります。さらに、発情期に伴う行動がみられなくなるために運動量が減り、太りやすいのです。食事量に気をつけ、肥満に配慮したフードなどを上手に取り入れましょう。

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