胸部の病気
呼吸がおかしい
軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)
ペルシャ、ヒマラヤンなどの短頭種に多く発生する先天性の病気です。軟口蓋が長すぎるため喉の部分で空気の通り道である気道を塞いでしまい、慢性的な呼吸困難を起こしてしまう病気です。
普段からいびきをかきやすい猫の場合は軟口蓋過長症にかかっている可能性があるため、注意が必要になります。
肺炎(はいえん)
ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、刺激物、有害物質アレルゲンなどの吸引により肺の中で炎症が起こる病気です。いつもと違う呼吸や咳をするようになり、運動を嫌って元気がなくなります。他の病気を併発している場合や高齢猫では、死に至る事もあります。
肺腫瘍(はいしゅよう)
肺の細胞が腫瘍化し呼吸困難、咳、血を吐く、疲れやすい、食欲不振などの症状がみられる病気です。肺そのものに腫瘍ができるのが「原発性肺腫瘍」、他の部位に発生した腫瘍が肺に移転した場合は「転移性肺腫瘍」といいます。肺腫瘍は初期の段階では目立った症状がないため発見されたときは進行していることも珍しくありません。定期的に健診することをおすすめします。