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犬の基礎知識

栄養の話

バランスよく栄養を摂るためには?

必要な栄養素

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  • エネルギー源となる栄養素:たんぱく質、炭水化物、脂質(三大栄養素)
  • 体をつくる栄養素:たんぱく質、脂質、ミネラル、水
  • 体の調子を整える栄養素:たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン、水

動物が健康な体を維持する為には、これらの栄養素をバランスよく摂取することが必要です。

手作り食を与えても大丈夫?

飼い主さんが食材を厳選して調理した手作りフードをあげることは、決して悪いことではありません。特定の食材が原因となる食物アレルギーなどの場合は、特に必要となるでしょう。ただし、ヒトと犬に必要な栄養バランスが異なることや、犬には与えてはいけない食材などをしっかりと理解したうえで調理する必要があります。また、手作り食は長く保存できないものが多いので、作ったらすぐに与えましょう。

栄養学の知識に自信のない方が栄養バランスの偏りがなく作るのはとても難しいことです。
主食となる総合栄養食のドッグフードにトッピングとして与えるか、時々与える程度にしましょう。もし長期間手作りフードのみを与えるのであれば、栄養の偏りによる健康障害がないかどうか定期的な健康診断を心がけましょう。

◆たんぱく質

からだを作る、からだを維持するといったはたらきをします。筋肉や皮膚、被毛、血液、内臓などを構成しているのがたんぱく質です。たんぱく質は何種類ものアミノ酸が結合してできたもので、食事から摂取したたんぱく質はアミノ酸に分解されて吸収されます。
たんぱく質源には、牛肉、鶏肉、羊肉、魚介、コーングルテンミール、大豆などがあります。

◆脂肪

他の栄養素の中でも1g当たりのエネルギーが最も多い脂肪は、主にエネルギー源となります。体内で合成できない必須脂肪酸(リノール酸、α-リノール酸)の供給やからだの構成成分(細胞膜など)となる役割もあります。
牛脂、豚脂、家禽脂、魚油、植物油などが脂肪源となります。

◆炭水化物

消化酵素により分解された「糖」と「でんぷん」はすぐにグルコース(ブトウ糖)に分解されて、脳や神経細胞のエネルギー源となります。消化酵素で分解されない「繊維質」の一部は腸内細菌によって分解(発酵)され、腸内環境を整える作用があります。
トウモロコシ、小麦、米、ジャガイモなどが炭水化物源となります。

◆ビタミン

ビタミンはエネルギー源にはなりませんが、体内の代謝に必要です。水溶性ビタミン(B群、C)と脂溶性ビタミン(A、D、E、K)があります。ほとんどが体内で必要量を合成できないので食事から摂らなければなりません。
犬や猫はビタミンCを体内で合成できるため食事から摂る必要はありません。

しかし、高齢化や病気によっては合成能力が低下してしまう事があり、注意が必要です。

◆ミネラル

主要ミネラル(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、マグネシウムなど)と微量ミネラル(鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレンなど)は、からだの様々な機能を維持するのに重要な役割を担っています。体内では微量なミネラル成分ですが、それぞれお互いに作用しながらバランスをとっているので、バランスよく摂取することが大切です。

◆エネルギー要求量

動物が必要とするエネルギー量は、年齢・体の大きさ・活動量によって変化します。
1日のエネルギー要求量(DER)は、安静時エネルギー要求量(RER)× 係数 で求めます。

安静時エネルギー要求量(RER)とは、心臓を動かしたり呼吸をしたりと生きているだけで必要なエネルギー必要量のことで、「70×体重(kg)0.75」という計算式で求めます。これに、年齢などそれぞれのペットの状態に合わせた係数、(たとえば、成犬避妊・去勢済みの係数1.6)をかけて計算します。

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