口の病気
咳が出る
伝染性気管気管支炎(でんせんせいきかんきかんしえん)(ケンネルコフ)
アデノウイルスなどの様々なウイルスや細菌の複数感染による呼吸器疾患です。
伝染力が強く、感染した犬の咳によって他の犬に伝染していきます。
乾いた咳、鼻水、発熱などがみられます。重症化すると、肺炎に移行することもあるので注意が必要です。ワクチンによって予防することができます。
犬糸状虫症(いぬしじょうちゅうしょう)(犬フィラリア症)
心臓や肺に犬糸状虫が寄生して起こる病気です。
感染した犬の血を吸った蚊に刺されることで感染しますので、蚊が発生する時期には特に注意が必要です。
感染直後には症状は出ませんが、数年後には心臓に寄生する虫の数が徐々に増えるので、血管が詰まって全身の血液循環が悪くなります。
咳、腹水、血色素尿(赤い尿)などの症状があり、死に至ることもあります。
お薬で予防できますので、動物病院に相談しましょう。
僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)
中~高齢の小型犬での発生が多い心臓病です。
心臓の左側の部屋を二つに区切る僧帽弁が何らかの原因で変性し完全に閉じられなくなり、血液が左心房に逆流することで全身の血液循環が悪くなります。
心雑音(血液が逆流する音)が認められ、進行すると咳が出たり運動時に疲れやすくなります。
さらには肺水腫(肺に水がたまる)を起こしてゼイゼイと苦しそうな呼吸をするようになります。
先天性心疾患(せんてんせいしんしっかん)
生まれつき心臓や周辺の血管に異常がある心臓病です。
心室中隔欠損症(しんしつちゅうかくけっそんしょう)、動脈管開存症、大動脈または肺動脈狭窄症などがあり、いずれも血液循環を正常に行うことができないので、疲れやすい、咳、呼吸困難、粘膜の白っぽいといった症状がみられます。
子犬の時から動物病院で定期的な健康診断を受けましょう。