小動物の基礎知識Basic knowledge

チンチラの飼い方
チンチラは小型のげっ歯類で、大きな耳と広い可聴域をもちます。
食性は完全草食性ですので、主食にはイネ科やマメ科の牧草を与え、チンチラ用のペレットや野菜は副食として与えましょう。
また、抗生物質に過敏で腸炎を引き起こしやすいため、抗生物質の使用は避けるようにしましょう。

厚い毛皮を持つため寒さには強い生き物ですが、暑さに弱く、理想的な温度は10~20℃が適切とされています。
気温が21℃を超えるとストレスを感じ、32.2℃以上では命に危険が及ぶため、温度管理が重要です。
また、湿度も50%以下に保つように調節しましょう。

室内飼育では、ケージの外で十分に運動させる時間を確保することが必要です。
ケージを使用する際には広い床面積と高さのあるものを選びましょう。齧る力が強いため、金属製の金網タイプのものが適しています。
床敷、餌容器、給水器のほかにも、高い位置に棚を設置するなど、跳躍力を生かせる立体的な空間を作ることを意識しましょう。また、身を隠せる小屋を設置すると、リラックスできる空間を提供でき、安心感を高めることができます。

チンチラの豆知識
寿命は?

飼育下での平均的な寿命は約10年程度です。
適切な飼育環境では、最長17.2~20年生存することがあるといわれています。

チンチラの行動時間は?

夜行性です。
人の活動時間帯である日中は静かに生活しましょう。

歯が伸び続ける?

ウサギと同様に、チンチラの歯も一生伸び続けます。
歯が伸びすぎないように、齧り木や、軽石のような石(チンチラストーン)を与えることが効果的です。
チンチラストーンは専門店で購入できます。
その他に牧草を与えることで、すりつぶし運動が促され、歯の伸び過ぎを予防できます。
また、チンチラの食事用容器はプラスチック製を避け、ステンレスや陶器など、かじり取れない素材を選びましょう。

大事な砂浴び

被毛管理のため、積極的に毛づくろいや砂浴びをします。
砂浴びはブラッシングよりも効果的にラノリン様皮脂を除去し、毛玉の発生を防ぐことができます。
怠ると毛玉ができやすくなるので、しっかりと行いましょう。

糞を食べる?

うさぎと同様に食糞をすることがありますが、これは栄養を取り込むための正常な行動です。
大きく発達した盲腸は腸内細菌による発酵に適した臓器であり、ここで作られた便には腸内細菌由来のアミノ酸やビタミンが豊富に含まれています。
これを食べることで、不足する栄養を補給しています。
しかし、盲腸にため込める量はうさぎやモルモットの半分程度であり、腸内細菌の量は少ないと報告されています。

嘔吐ができない?

胃の入り口と出口が隣接しているため、胃の構造上、嘔吐ができません。

社会性

12~100頭の集団を作る群居性を持ち、冬眠はしません。
2~5家族が岩の割れ目や穴に巣穴を作る習性があります。
オス同士は優劣を巡って喧嘩が生じることがあるため、複数飼育の場合は注意が必要です。

手先が器用

前肢には4本の指のほかに2つの義指があり、物をつかむことができます。

絶滅しかけたことがある

被毛は寒冷な環境に耐えるため、細くしなやかなで、一本の毛根から約60本の被毛が密生しており、厚い毛皮を作り出しています。
また、ラノリン様皮脂により、皮膚の乾燥を防いでいます。
このような被毛の特徴から、過去には最高級の毛皮用動物として乱獲され、絶滅の危機に瀕した歴史があります。

チンチラの毛の色
カラーバリエーション
ペットとして流通しているオナガチンチラのカラーをご紹介します。
ノーマル

もっとも一般的なカラーで、背側は青みがかったグレー色をしています。

ベージュ系

ベージュ、シナモンなどの色があり、背側は薄茶色、腹部は白色をしています。
目はぶどう色、または赤い色をしています。

ホワイト系

ホワイト、アルビノ、シルバーなどがあります。
ホワイトは黒目で、耳介や四肢がグレーが現れることがありますが、アルビノは全身白色で赤目になります。
シルバーは白を基本としますが、全身的に灰色が散在する模様です。

ブラック系

ブラックベルベット、エボニーなどがあります。
エボニーはチャコールとも呼ばれ、全身が漆黒色です。
黒灰色からさび色に近い黒まで、様々な色があります。



バイオレット系

シールポイントとも呼ばれ、黒い耳に白い腹部、全身が淡い青紫灰色で覆われています。
希少価値が高い被毛色とされています。