小動物の基礎知識Basic knowledge

デグーの飼い方
デグーはモルモットに近い分類に属する小型のげっ歯類で、アンデス山脈西部(チリ北部〜中部)を原産とし、野生では草地や岩場などの半乾燥地帯に生息していました。

食性は完全草食性で糖質の代謝が苦手なため、食事は牧草を主食としましょう。
ペレットやドライフードは体重の5%程度を目安に与えるようにしましょう。


理想的な温度は24℃前後で、湿度は半乾燥地帯に類似した50%前後を保ちましょう。
昼行性ですが、薄明薄暮性でもあるため、必ずしも日光浴は必要ではありません。

飼育ケージは広く、十分な高さのあるものを用意しましょう。
ケージには床敷き、餌容器、給水器のほか、隠れるための小屋を用意してあげましょう。
また、踊り場や階段、ハンモックを設置すると、上下運動のできる空間を作ることができます。


デグーの豆知識
寿命は?

飼育下での平均的な寿命は7~9年です。
野生下では2年目を迎えられないという報告もあり、適切な飼育によって寿命を延ばすことが可能であることが分かってきました。

デグーの活動時間は?

昼行性で、活動のピークは夜明けと夕暮れ時です。
冬でも温かい日中は活動します。

歯が伸び続ける?

うさぎと同じく、デグーの歯も一生伸び続けます。
牧草はすりつぶし運動を促し、歯の伸び過ぎを予防することができます。
デグーの食事用容器は、プラスチック製は避け、ステンレスや陶器など、かじり取れないものを用意しましょう。

牧草の種類

成長期にはマメ科、大人になったらイネ科の牧草を与えましょう。
マメ科はタンパク質含量が高く、嗜好性も高いです。
マメ科の牧草はアルファルファが代表的です。
イネ科は栄養価が低いかわりに繊維質が豊富です。
イネ科の牧草にはチモシー、イタリアンライグラス、オーツヘイ、オーチャードグラス、クレイングラス、バミューダグラスなどがあります。

糞を食べる?

うさぎと同じように食糞することがありますが、栄養を取り込むための正常な行動です。
大きく発達した盲腸は腸内細菌による発行に適した臓器をもっており、ここで作られた便は腸内細菌由来のアミノ酸やビタミンなどが豊富に含みます。
これを食べることで、不足する栄養を補給することができます。

嘔吐ができない?

胃の入り口と出口が隣接しているため、胃の構造上、嘔吐ができません。

社会性

雄1~2匹、雌2~5匹の群れを形成します。
複数飼育するときには、この範囲で行いましょう。
哺乳類には珍しく、雄も子育てに参加します。
野生下での巣は深さ15-60㎝、長さ2m程度にもなり、中には寝床、子育て部屋、食料貯蔵庫など、それぞれ役割を持った部屋を作ります。

鳴き声について

美しい声で鳴くことから、「アンデスの歌うネズミ」と呼ばれることもあります。
現在、鳴き声は少なくとも15〜20種類確認されています。

デグーの毛の色
カラーバリエーション
アグーチ

野生色であるため「ノーマル」と呼ばれることもあります。ブラウンとグレーの色が帯状になっており、腹部は白い被毛となります。

ブルー

1990年代後半にドイツで誕生しました。青みのあるグレーはグレー単色または先端に濃い部分のある毛で構成されています。
基本的にはアグーチと同じ体格ですが、中には小柄の個体も生まれやすいと言われています。

パイド

パイドとは、パッチ状にぶち模様が出ることを指します。
色の種類というよりも、模様パターンの一つと表現するのが正しいでしょう。
そのため、アグーチ(パイド)のように、カラーと組み合わせて表現されます。
ぶち模様の面積は個体によって大きく変わり、小粒のものから体幹に広がるものまで多様なようです。

日本ではアグーチとブルー、そしてそれぞれのパイドが一般的です。
欧米ではホワイト、ブラック、サンディ(砂色)、シャンパンアグーチ(アグーチの被毛根元が明るい色)などの毛色も見られます。